ナチス時代、ドイツのウーファー映画のスター、ジビレ・シュミッツの伝記に基づいた物語
当時、大女優として活躍していたヴェロニカ(=ジビレ)は、ナチスの協力者として、戦後は仕事がなくなり、精神を病んでいきます
ヴェロニカの財産を目的に精神科医カッツは彼女をモルヒネ漬けに…
ドイツ映画はあまり観たことがなく、モノクロ映画ですが、フランスのフィルム・ノワールとは異なり、気だるさやアンニュイ感は一切感じませんでした
作中でヴェロニカが「光と影、それが映画の秘密」と言っている通り、明暗がとてもはっきりとしていて、レンズフレアのように、光がキラキラ、ピカピカ✨
そして、やはりドイツ語のトーンがかなり影響していると思います
ラジオのニュースでNATOの設立とリアルな時代背景もありますが、戦後でありながら、ヴェロニカだけはデートリッヒを彷彿とさせるような戦前風の細眉
ここからも過去に囚われている様子が窺い知れます
また、ヴェロニカの歌声を披露するシーンも見どころ とても甘美で艶やかです
ラストは冷たくて、悪夢的
これもドイツ風?(悪い意味ではありません)
ファスビンダー…とても新鮮で、もっと観てみたいです