群衆の作品情報・感想・評価・動画配信

「群衆」に投稿された感想・評価

時代背景を考えると当時に群衆って邦題に決めたのって凄い気がする。と思ったけど日本公開は10年後の1951年だった。
yumi

yumiの感想・評価

3.3
他人から要求され、作られた人を演じ、
本当の自分とのギャップに苦しむ男。

嘘でも皆の支えになれるのは凄い!
原題「MEET JOHN DOE 」なんだから邦題「ジョン・ドウ」でよかったのにね
さすがのフランクキャプラ
ガラスの文字せっかく直したのにパリンッ
新聞は読まん、世の中がおかしいことくらい知ってる
金の亡者
臭がってるみたいよ笑
ゴミ拾う犬
ジョンドウハーモニカ友達オカリナが良き
耳の遠いスミサーズ会長
ラストのたたみかけも素晴らしい
庶民の力をあなどるなよ
超絶にうまい。
さすがキャプラ作品。
素晴らしい反体制信念と群集心理への警鐘。

この映画見て、体制側がいいねと思ったり、日本はこんなこと起きないから平和で良かった〜
などと思う奴らは全員まんまと家畜なので首輪でもして檻に入れとけばいいのでは。

そして群衆はやっぱり馬鹿だ。
結局、信念も持たず流行りに流され、他力本願に願いを呟き、あれも欲しいこれも欲しい。
「言ってることはよくわからないけど、有名な人だ!すごい!」
てな感じのことも、もう何十年も飽くことなく繰り返している。
ちょっと理想と違うことがあると手の平を返したように離れていくことも。
そんな群衆心理も運動や権力に利用されている仕組みもかなり巧みに描かれていて非の打ち所がない。


それでもやはり群衆が1番の道化であり1番の権力者であるべきだ。
そしてその数の力は社会を変えられる。

流されるな賢き優しき人達よ。
2020年38本目

キャプラ作品初鑑賞

メディアや群集心理の描き方は、フェイクニュースや今のポピュリズム的な潮流にも通じるところを感じた。

与えられた役割の枠を超え、自らの信念として自覚し行動する力。思想そのものではなくメディアに作られた情報で物事を判断してしまう付和雷同的な群集。
80年ほど前の作品だけれども、人間のあり方として普遍的な側面を率直に描いた、素晴らしい作品でした。
Nakao

Nakaoの感想・評価

3.5
戦前の映画にも関わらず現在のマスコミ、かっこよく言えばジャーナリズムを予見させるようなストーリー。

でっち上げ記事に捏造。オリジナル不在のまま雪だるましきに膨らんでいく英雄像と群衆達。そしてラストのあの展開。
現代でもまま起こりうる集団ヒステリーをこの時代に撮っていたとは...偽物だったジェンドウが己の信念に目覚めていく様も見ていて心にきます、
フランク・キャプラ監督作品。バーバラ・スタンウィックお目当てでようやく鑑賞!『教授と美女』以来、個人的に彼女のベストパートナーは、やっぱりゲイリー・クーパーだなと感じてます。

クビ寸前の新聞記者アンは、"ジョン・ドゥー"という架空の人物が世の中の不条理を訴えるべく自殺しようとしている、というデタラメな投書を新聞に載せるが、それがまさかの大反響。ジョンを誰かに演じさせて一儲けしようと新聞社は、元野球選手の男を選出するが...。

1941年、遠い昔のお話なのに現代にも十分通じる群集心理の恐ろしさ。スキャンダルを通して人々の興味を掻き立てて煽った結果、絵に描いたように熱狂する人々。しかし、素性が明らかになればたちまち手のひらを返す...。情報に洗脳される者、そして洗脳しようと試みる者、両者の愚かさをダイレクトに描いた社会派作品でした。

ジョン・ドゥーを演じたクーパーは、最初は朴訥としたごく平凡な男性という印象だったのに、だんだん人々の歓声を受けて箔が付いてくる感じがものすごくリアルで、彼の演技の中でもトップクラスに素晴らしかったです。本人のふとした思いつきが世間を巻き込んだ大事へと至ってしまう、キーパーソン的存在アンを演じたバーバラもハマり役。

スリラーとしても楽しめる一方で、そこはやはりキャプラ節炸裂。ウィットに富んだ脚本も楽しめたし、ラストは思わず目頭が熱くなる痛烈なメッセージが込められていました。
いつの世も普遍的なテーマってあるんだなぁ。後世にずっと残していきたい傑作。
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