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横道世之介のwesttribeのレビュー・感想・評価

横道世之介(2013年製作の映画)
4.5
ずっと観たいと思っていたこの作品、大阪芸術大学OBの作品を集めた映画祭「シネフェス イン ブルク7」で、劇場鑑賞できました。感謝感激。

原作既読。細かい部分はもう忘れてしまっていましたが、小説を読んだときの、どうしようもなく懐かしくて愛おしい空気感が、見事にスクリーンに再現されていました。

大学生の日常を淡々と描いているわけだが、
ナレーションとか説明調の台詞なしに、画面とそれとない会話だけで、何があったのか察することができる。
このあたりの台詞回しと演出が実に絶妙。
ムダなシーンは1カットもなく、160分の長尺が気にならない。

高良健吾の演じる世之介、実際にはこういう知り合いはいなくても、
そういえば、いつの間にか疎遠になったアイツは…と誰もが考えてしまうのでは。
そして何より、吉高由里子が素晴らしかったです。
2人が別れた理由って原作にはあったかな?
天然お嬢様からしっかり者に変わった経緯も含めて、ご想像にお任せしますって感じですかね。

池松壮亮や綾野剛が、わりとフツーの大学生っぽい雰囲気を醸し出しているのもよかった。

起伏のないストーリーでも、なぜか退屈しないのは原作同様。
また読み返したくなりました。