JKay

横道世之介のJKayのレビュー・感想・評価

横道世之介(2013年製作の映画)
4.0
他者の記憶に残る人というのはきっと自分にないものを与えてくれる人で、その意味で彼は多くの人に当人の欠けていたものを与えていたし、知らず知らずのうちに心の穴を埋めていった。
そして、あの時九州で難民を見捨てようとした彼が、15年後に自ら人助けをしたであろうその姿勢こそが、逆に彼が周りから受け取ったものであり、周囲の人々が彼との思い出を色濃く覚えているのと同様に、彼の記憶の中にだって多くの人々が生きていたはず。


たぶん加藤の「サンバのリズムが体に染み込むんだよ」がハイライト。
JKay

JKay