凄い作品を見てしまった。。。
"凄い"というがこの作品を語る上で
相応しい言葉ではないでしょうか。
役者の皆様が起こす化学反応によって
得体の知れない産物を生み出したと
言うべきでしょう。
ブレンダ・ブレシン様の演技が
半端ないですね。
まさに役者魂に火が付いたと言うべき
熱演です。
このような熱演を目の当たりする作品も
そう多くはありません。
この作品における長回しの場面は
見ている側に想像以上の感情が伝わる
効果を発揮していると思います。
彼女の役柄にイラっとする場面も
多いですが、彼女がラストに発する
言葉で幕引きさせる清々しさに
心を鷲掴みにされてしまいました。
物語の陰鬱な内容から一気に清々しさ、
優しさに転じてしまうのはまさに
映画的です。
ティモシー・スポール様演じる弟が
写真屋を営んでいる設定は物語に
厚みを持たせていますね。
色々な家族を映し出す写真はまさに
物語と対をなしています。
秘密と嘘。彼が心の底から叫ぶ場面は
忘れられない場面です。
人間賛歌。素晴らしい作品です。