シシリーの黒い霧の作品情報・感想・評価

シシリーの黒い霧1962年製作の映画)

SALVATORE GIULIANO

製作国:

上映時間:124分

ジャンル:

3.2

「シシリーの黒い霧」に投稿された感想・評価

第二次世界大戦後の混乱期にイタリアのシチリアで山賊として活動していたサルヴァトーレ・ジュリアーノが殺されます。その死を巡る真相をフランチェスコ・ロージ監督がドキュメンタリータッチで描いています。調べていくうちにサルヴァトーレ・ジュリアーノはマフィアや警察とも関係していたことが判明していきます。シチリアを独立させようとする動きと政府の争いの中に起こった殺人事件の謎を追いますが主人公が不在な感じで話が進んでいくので感情移入するのが難しい。そういえばゴッドファーザーもシチリア出身だったなと不意に思い出しました。
何この低いスコア!これは名作だよ。
実録映画でとても面白かった、あの時代のシチリアが大変だったそうだ・・・映像もとても綺麗だ。
tjZero

tjZeroの感想・評価

3.7
1950年のイタリア、シチリア島。
独立運動のゲリラ戦を首謀していた山賊サルヴァトーレ・ジュリアーノが暗殺される…。

主役のいない映画。
中心であるはずのジュリアーノが、始まってすぐに死体として登場するので、そのポッカリとあいた空隙を埋める模索のような形で進んでいく。

類似した形式を挙げるとすれば、『市民ケーン』とか『桐島、部活辞めるってよ』みたいなタイプ。
ただその2本よりもドキュメンタリー色が強く、誰にも感情移入できないジャーナリスティックな描き方。

結果として、最も存在感が強いというか、影の主役として浮かび上がってくるのが、舞台となるシチリア島そのもの。

市民への圧政、警察や憲兵隊とマフィアとの癒着、大義無き独立運動…などなど、イタリアの負の部分が凝縮されたような島内の暗部が黒々と姿を現わす。

これだけ混沌とした風土からだったら、コルレオーネ・ファミリー(『ゴッドファーザー』)が出てくるのも深く納得させられてしまう、ヘヴィーで背筋が冷え冷えとしてくるような作品。
粉雪

粉雪の感想・評価

3.3
たまった録画を見よう!第二弾。
いつものように予備知識なしに見たが、段々明らかになっていくシチリアの闇に次第にゾクゾクしてくる。
古い映画だが画面の構成は美しく、説明を省いているので分かりにくい所はあるが、かえって理解しようと画面に集中する。最近の映画に比べるとゆっくりした物語の進み方だが、慣れるとドキュメンタリーのようにリアルに感じる。
ラストは予見できたが、劇中の言葉で言うとつくづく難しい土地柄だと思った。
裏切り者には死を。

鑑賞後調べてみたが、やはり実在の人物と事件で地元では英雄視されているらしい。
一癖も二癖もある登場人物ばかりで、貧しい土地に生きる者のしたたかさを見たような気になった。
abekoh

abekohの感想・評価

3.0
画作りとかは美しかったけど、かなり難解だったー社会性は感じられたけど理解にまでは至らなかった

このレビューはネタバレを含みます

超渋い。
シチリアの山賊サルバトーレジュリアーノのお話。
依頼されて共産党の集会の農民たちを虐殺したり、ポリシーある義賊とかじゃなくてがっかり。
後半は裁判もの。事情を知る関係者が消されたり。
解説を聞くとなるほどという内容だけれど、
映画を観ただけではストーリー理解できないし、
時間軸が工夫されていて、よりわからなくなっていたり。
私はもっと映画の中で内容がわかって面白くて映像すごいなー というのがよい映画だと思うので、
これはちょっと渋すぎ。
のん

のんの感想・評価

-

シチリアと言えばマフィアがすぐ頭に浮かぶ。
この映画ではそんな社会が出来た背景が垣間見える気がするけれど、それにしても相関関係を追うのが大変で途中で理解するのは諦めちゃった。

例えば、日本人にとっての二・二六事件の謎が近いのかな?

ストーリーを追うの放棄したのでスコアなしにしとく。
誰が誰やら…
ジュリアーノ、ジュリアーノってみんな言ってたけど死体じゃないジュリアーノがどれかわからなかった。
わたしに難しい。
slow

slowの感想・評価

4.1
50年7月、シチリアでサルヴァトーレ・ジュリアーノという若者の射殺体が発見された。彼は一体何者であり、何故殺されなければならなかったのか。カメラは真相を探るべく時を遡り、観客を数年前のその場所へと連れ出した。

シシリー島で起こった独立運動と、そこに流れた多くの血。ドラマは然程感じないけれど、ドキュメント性が強く、且つそれを芸術映画として見せる画力が凄い。フランチェスコ・ロージの作品は初めて鑑賞したけれど、社会派という以前に、やはり映像にとてつもないセンスを感じる。まるで、激動の時代をバキッと強めのコントラストでそのままフィルムに焼き付けたような鋭利なモノクロの世界。ロケーションにも注目したい。華やかさだとか整然とした街並みの美しさではなくて、風土を感じる建造物が高低差を物ともせず建ち並んでいる様に逞しさを感じる。大袈裟に言えば『インセプション』の捲り上がる都市を地で行っているようなインパクトある立体感がそこにはあった。

独立義勇軍、マフィア、政府。複雑化する勢力図の中で、ジュリアーノが担った役割と死に至る罪とは何だったのか。太鼓の広報係、謎の楽器を奏でる男。暗闇に点々と佇む影。命の火を消す死のストロボ。不穏で不気味な音と影の中で、真実は何処まで明らかになるのだろうか。
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