健一

黄昏の健一のレビュー・感想・評価

黄昏(1951年製作の映画)
3.7
1951年 🇺🇸映画 モノクロ作品。

BSで放送していたので録画して鑑賞。

ヘンリー・フォンダ、キャサリン・ヘップバーン主演じゃないほうの「黄昏」です😅。
本作の原題は「CARRIE」。
デ・パルマ監督の 血だらけ少女 のホラー映画じゃないほうの「CARRIE」です😅😅。
元祖「CARRIE」。元祖「黄昏」を鑑賞。

「ローマの休日」「ベン・ハー」の巨匠ウィリアム・ワイラー監督による大人のラブ・ストーリー。

田舎娘のキャリーはシカゴへ上京。
しかし すぐに職場をクビになってしまう。
彼女は上京中に列車内で声をかけられた中年男を頼って会いに行く。
二人で一流レストランで食事をし🍽 言葉巧みに男に丸め込まれてしまい二人は同棲。
中年男は散歩中 出歩いていると一流レストランに勤める男ハーストウッドと偶然出会い 彼をアパートに誘い 3人で過ごす楽しい休日に。
だがこれをキッカケにハーストウッドは既婚者にも関わらずキャリーの事が頭から離れられなくなる・・・・

「ローマの休日」とは打って変わりドロドロのメロドラマ。
というか不倫劇? 愛の逃避行?
かなり昔の作品なのでストーリーは凝ってなく至ってシンプルなのだが これがなかなか見応えのある良作だった。
愛する女性のために地位も名誉も財産も投げ捨て その女性と一緒になる。
だがその結果 生活はどん底。悲劇の日々の始まり・・・
惚れやすい男性の方は本作を観てよく考えた方がいいですよ😅。

主人公キャリーを演じたジェニファー・ジョーンズが 若い頃のアシュレイ・ジャッドにそっくりでなんとも笑顔が可愛らしい。
都会に憧れる田舎娘、許されぬ愛に悩む女性、貧しいながらも ひたむきに 突き進む芯の強い女性を好演していて本作を背負って立っている。
ローレンス・オリヴィエも紳士からホームレスへと転落していくこの難しい役柄を貫禄たっぷりに力強く演じていて観ていて安心する。

名監督、名優が作り上げた作品なのにイマイチ知名度が低いのは何故だろうか?
やっぱり「黄昏」っていうと あっちの「黄昏」?
「CARRIE」っていうと あっちの「キャリー」?

まぁ、ともかく なかなか見せてくれる作品でした。😅
健一

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