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制服の処女のHeroのレビュー・感想・評価

制服の処女(1931年製作の映画)
3.9
父と母を戦争で亡くし、預けられた先の伯母にまで見放された主人公マヌエラ、“秩序と空腹こそが国を強くするのだ”という学院長の下、下界とは隔離された建物に閉じ込められ、さらに縦縞模様のまるで囚人服のような制服の下に彼女の隠された欲望は抑圧される。そんな刑務所のような生活の中で出会った絶対的な愛、ベルンブルク先生。ぽっかりと空いた心の穴を埋めるかのようなエロティックでプラトニックな就寝前のキス。圧倒的美女にそんなことされたら性別なんか余裕で飛び越えちゃいます、イチコロですね。そして何と言っても、あのラストシーンには迫り来るナチズムへの強烈な批判が込められているような気がした、チャップリンよりも早くこの隠された事実を同性愛という禁忌を交えながら映像化した今作は映画史的にもっと評価されるべき。

これの鬱フェーダーを振り切った作品が『きっと、いい日が待っている』、こちらも傑作。

「あなたの言う罪を、私は愛だと考えます。」
ベルンブルク先生、万歳。美人、万歳。