1936年のシカゴ。ルーサー（ロバート・アール・ジョーンズ）とフッカー（ロバート・レッドフォード）の詐欺コンビは、誤ってマフィアのドイル・ロネガン（ロバート・ショウ）の金を奪ってしまい、見せしめにルーサーは殺されてしまう。フッカーはヘンリー・ゴンドーフ（ポール・ニューマン）を尋ね、ロネガンを打ち負かすべく古い仲間たちを集めて一大詐欺計画を開始する。
史上最高の痛快サスペンスコメディだ。
「明日に向って撃て！」のジョージ・ロイ・ヒル監督、ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードの黄金トリオでめちゃめちゃ楽しい映画になっている。
見事な脚本は「騙し」を繰り返し、観客をも出し抜く。その展開のテンポが非常によく、結末を知ってから何度も繰り返し観ても楽しい。
役者たちの演技や、仲間たちの友情、そして力を持つ者たちを騙しきる痛快さが130分に散りばめられているからだろう。
10回以上観た今でも、場面中に差し込まれるイラストを観て、「ジ・エンターテイナー」を聴くと心が躍り、続きを観ずにはいられない。
