アルマダ

スティングのアルマダのレビュー・感想・評価

スティング(1973年製作の映画)
4.3
熟成され騙しの手法、骨の髄にまで染み渡る程よい緊張感の味わいはまるで年代物のワインのように優雅で味が効いており、予想のを大きく上回る楽しみを秘めたヴィンテージの効いた作品となっています。
どんでん返しや古い年代が好きっていう人には是非オススメしたい。
最後に鮮やかかつ爽快に終わるのがさっぱりしていて後味の悪さなんて考えないほどです。

何度か耳にしたことのあるテーマで始まる愉快なオープニングはどんな映画なんだろうという楽しみを倍増させてくれました。
でてくる人物はほぼ詐欺師なのですが薄汚い格好ではなくしっかり時代にあった服装をしていて物語全体を鮮やかに彩ってます。もし綺麗な服装でなかったら視聴後に爽やかな気持ちでいられなかったかも?と考えると結構大事なポイントかもしれません。

好きなシーンはフッカーが刑事、殺し屋から逃げるシーン全般。フッカーの全力疾走が僕には凄く綺麗に感じました。音楽も相まって逃げてる時のハラハラと言うより鮮やかな逃走劇を見た時の爽快感という感じが強かったですね。追いかけられたらあんな風に逃げてみたいものです。
他にはカモを騙すために大勢の詐欺師がその場にあった演技をするシーン。みんな一流で切り替えが早くかっこいいと思っちゃいました。

観て損することはないのでお時間があるなら是非ご視聴あれ!
アルマダ

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