ビリケン

スティングのビリケンのレビュー・感想・評価

スティング(1973年製作の映画)
4.5
昔の作品だろ と高を括ってたが、これは名作!!
巧妙な大詐欺師の話!

<ざっくり>
主人公のフッカーはある日、相棒のルーサーと詐欺に成功することで大金を手に入れる。
だが、その金は実は裏組織のボス ロネガンに絡んでいたため、ルーサーは手下によって始末されてしまう。
フッカーはルーサーの遺言で大詐欺師のゴンドーフを訪ねるのだが、そこから詐欺師達によるロネガンへの大復讐を企んでいく…

<ここからネタバレ>
まず当時では常識だったのかもしれないが、話の展開に合わせてテーマをめくる演出となっていて、流れがわかりやすい。
話自体もシンプルなのだが、当然最後はロネガンに大どんでん返しを食らわす展開となり、その分かりやすさが故に観ている自分も騙されたところも大いにある。
ゴンドーフを捉えるため、賭博場にFBIが現れ二人が倒れるシーン、、、そしてロネガンが金を惜しみながらも去っていくシーン、、、そして二人が起き上がり上手くいったと盛り上がるシーン、、

ロネガンもはめられていたが実際自分自信も完全に騙されていた。
「スナイダーは最後までFBIと信じ込んでたよ」この一言までなにが起きていたかわからなかった!

そして、ロネガンとのやりとりが終始緊張感があり、一挙手一投足見逃せない緊迫した展開に観ている側を夢中にさせた…

なかなか手を出す気になれなかった作品だったが、いい意味で予想を裏切ってくれる シンプルで観ていて飽きない秀作だった!