課長とヒロシ

スティングの課長とヒロシのレビュー・感想・評価

スティング(1973年製作の映画)
4.6
課長(以下課):もはや語ることのない、1968年の『猿の惑星』と並ぶ「どんでん返し系」の嚆矢だな

ヒロシ(以下ヒ):『明日に向かって撃て』のジョージ・ロイ・ヒル監督作品という事で、『明日に〜』でも共演したポール・ニューマンさんとロバート・レッドフォードさんが再びタッグを組み、脚本は後に『メジャーリーグ』で監督を務めるデヴィッド・S・ウォードさんという事で、マフィアを詐欺にかけるというサスペンス要素満載になりかねないテーマをライトなコメディとして作り上げちゃってます!

課:ポール・ニューマンは1961年の『ハスラー』、73年の本作、86年の『ハスラー2』と3つのディケイドに渡って詐欺師を演じてるんだが、それぞれに年齢からくる味があって良いよなー!特に本作は当時48歳とは思えない脂の乗り切ったちょい悪親父感がカッコ良すぎて泣きたくなるレベルだ

ヒ:ロバート・レッドフォードさんも流石の存在感ですし、師弟コンビという点で見ても、『ハスラー2』のトム・クルーズさんより純粋さが感じられるぶんこちらの方が好みかもです(笑)あとロバート・ショウさんも良いですよねー!

課:この作品がシリアスに寄りすぎないのは、ロバート・ショウの凶悪なんだがどこか人の良いマフィアの親分の演技のお陰だからな!ちなみに足を引きずってるのはリアルにハンドボールで怪我をしたせいだ

ヒ:笑笑 このキャラクターが後の『マルサの女』の山崎努さん演じる権藤に繋がった気がしてなりません!テーマソングはスコット・ジョプリンさんによる『ジ・エンターティナー』、インスト曲にもかかわらずビルボードチャート3位に輝いたラグタイムの名曲をバックに、小粋な騙し合いが繰り広げられる名作です

課:アカデミー7部門受賞も納得の作品だな!初見の奴はなるべく情報を入れずに、今すぐ再生ボタンをポチってみようぜ!

ストーリー 5
キャラクター5
世界観   4
演出・演技 4
音楽    5
お金の相場は現在の約20倍!度99
課長とヒロシ

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