Hina

ヴァージン・スーサイズのHinaのレビュー・感想・評価

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)
4.6
何年も前から見たかったけど機会を逃していた作品で、ようやく見れた。
好きなテイストだろうなとは思ってたけどそれでも本当に良かった。

男の子目線で描かれてるからこそこの物語が美談で終わったように感じる。私たちは彼ら同様あくまで表面部分しか見えてなくて5人姉妹が何を考えていて何故自殺を選んでしまったのかは最後まで分からないまま。人生これからなのにと言うけど10代の女の子の気持ちが大人なんかに分かるわけないよね。きっと彼女達と同じ年に見ていたら色々影響されていそうと思った。

美しくて神秘的で手の届かない存在、触れたら消えてしまいそうな脆さ危うさ
ソフィアコッポラの描く少女像はどうしていつもこんなに刺さるんだろう....

映像の甘ったるさと徐々に死へ向かっていくストーリーの不穏さが良い意味で気持ち悪くて良かった
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