夜遊びしてきたからといって、学校を休ませ家から一歩も出さないという母親の度が過ぎる教育。自由に男性と交流することさえ、ままならない。
プレイボーイのトリップがラックスに愛を囁くものの、パーティーの後グラウンドで寝てる彼女をほったらかして帰ってしまう。このあたりは妙にリアル。
今まで経験したことのないような初めての恋愛。恋焦がれていたものが手中に収まってしまった瞬間、どうでもよくなってしまう。よくある話すぎて、もうね。コメントのしようがない。
抑圧的な日々の中で、彼女達は何を思い、命を絶ってしまったのか。私には、籠の中の鳥達が羽ばたこうとしているようにしか思えなかった。ソフィア・コッポラの作品らしく、儚げで危うい少女達の魅せ方は天晴。キルスティン・ダンストの小悪魔的可愛さにこちらまでやられてしまった。