サラリーマン岡崎

ヴァージン・スーサイズのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)
4.5
オーシャンズ8で、
主人公のデビー・オーシャンがこんなことを言う。
「この強盗は私たちのためにやるのではない。強盗に憧れる8歳の女の子の為にやるのよ」

誰もが正しい者に憧れるわけではない。
ちょっとだけダーク世界にもトキメキはある。
お酒は20歳からだし、エロいものは大体18禁だし、強盗は法律で制限されてるし、少女少年たちにとっては規制がかなりある。
だからこそ、いつかはやってみたいと思い、
20歳になったらすぐお酒を飲み始める。
ダークな世界は冒険の始まりだ。

でも、その冒険を親たちはより規制する。
多分、理解してもらえないんじゃない。
自分の子供には少しでも非行に走って欲しくない、そういう願いなんだと思う。

映画の中で姉妹を見つめる少年たちも
まだ童貞で、女の子・セックスという手の出したことのないものに憧れてる。
彼女たちを監視することで、彼らの冒険は始まる。

その冒険の結末がこんなにも切ないのは、
親のせいだけではない。
だって、普通の親なら子供が非行に走るのは嫌だもん。
少女少年たちの冒険を阻むものは、
意外とどうすることもできないのかもしれない。
ツラ…。