「ヴァージン・スーサイズ」に投稿された感想・評価

ソフィア・コッポラはキルスティン・ダンストを撮るのがめちゃくちゃ上手いな

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最初と最後が良かった
鮮烈な死によるセシリアの幻影と少年たちの「うすれゆく記憶」と

「うちは愛にあふれていました」
自死によって一石を投じたくてもどうにもならないものだなというかんじ

「窒息」がテーマのパーティも最初に通じるところがある

『小さな悪の華』のほうがいっそう繊細に思えたけど少年たちを語り手に置くのはおもしろかった

初監督作品にこのタイトルをつけるセンスは好き

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思春期の少女達の危うさ、儚さがガーリーな映像と非常によくマッチしていて観た後胸が痛い

美しい5人姉妹が全員自殺する映画ではあるけれど、決して自殺に肯定的な映画でないことは断っておくべきなのかな…?
思春期の彼女達は女性と女の子の境界にいる最早神秘的な存在であって、その神秘に触れられなかった成長した男の子達の視点から語られるのがもどかしい

始まりは末っ子ちゃんのリスカ
人生の苦しみも知らない癖になんてふざけたこという医師に対して「先生は13歳の女の子じゃないでしょ」っていう一言が全てを物語ってる
空想癖のある末っ子ちゃんのために開かれた初めてのパーティーもきっと味気なくてなんだかもう何もかも楽しめなくて、飛び降りちゃったんだろうな…

その後悲しみにくれる姉妹の1人、ラックスちゃんは不特定多数と色々としちゃうような進んだ子になってしまう
転校してきたキザ男にパーティに誘われて姉妹全員でパーティに行くも、このラックスちゃんの朝帰り事件のせいでママの束縛が更に厳しくなる

ってこんだけ抑圧されればそりゃ歪みますわ
ママも1人既に失ってる身だから心配なのは分かるけど、学校にも行かせないのはもう異常でしょ…
と思ってママにすごいイライラしてたんだけど、後の4人の自殺はママだけのせいじゃないんだよね。
パパもパパで常軌を逸したママを止めるくらいは出来たはずなのに、現実逃避して家族と向き合わない
だからお前達の娘は屋根の上でヤるような子に育つんだよ
教育上絶対にやってはいけないナンバー3「子供が大事にしているものを無理矢理捨てさせる」もママがやらかしてたし、4人が死に追いやられる理由がありすぎる

辛い悲しい切ないっていう感情は勿論あったんだろうけど、なんとなく生きづらいっていう感覚もあったんだろうな…
男の子達が電話越しに音楽聴かせてあげてるの、ちょっと泣きそうでした

でもこの子達がもっと早く姉妹のSOSに気づいてたら…とはやっぱり思ってしまう
4人が自殺する間際きっと空気がピンピンに張り詰めてたはずなのに、男の子達は呑気というか女の子達を救うヒーロー気分で、はっきり言って空気が読めない
この年頃の男女の精神面の成長の差を見せつけられた…と同時に男性目線から語られるこの作品を完璧に理解することはできないなあと…

あくまでも想像することしかできなくてとにかく悔やまれる、そんな余韻が残る映画でした
ソフィアコッポラってなんでこんなに後に引くの。
部屋でずっと流してるくらいすき

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早い話がエコフェミニズムの話で、ニレの大木が朽ちるのとおなじく姉妹も虚ろになっていくと。自然のメタファだらけ。タイフーン、鉢植え、テレビに一瞬映るハイエナ。

セシリアはきっと父の愛が欲しくてあの窓から飛ぼうと決めたのね。父が飛行機オタクだから。あの母親はカトリックでフェミニストかな。

この映画においてヴァージンはあの姉妹を監視してたような少年たちも含むのでしょうね。

ソフィアコッポラも父の愛に飢えていたんだろうなと勝手に想像。
なんだかとても感覚的な映画でした。
美しすぎる5人姉妹~思春期というか難しい‥若さは特権‥どうぞ死なないで‥命を大切に‥何か後味悪い‥
やっと観れた。

欧米の女の子達の生活って自分の青春時代と全然違うから、可愛いし観てるだけで楽しいんだけど、この姉妹の家の厳しさはまさに窒息、、(お母さん…大切なレコードは勘弁してください…)

5人で母親と戦うとかできなかったのかな。自分も父が数学教師で教育家の両親に育てられたから思うところがありましたけど、この両親の罪は重いよ…!
子供が5人とも自殺したら、殺人罪レベルじゃないのか、、

でもこの設定がなんともガーリーで危うい世界観を盛り上げているんでしょう。映画の為の脚本というか…

いろんな意味でガーリー番長です。
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