みおこし

ジャズ・シンガーのみおこしのレビュー・感想・評価

ジャズ・シンガー(1927年製作の映画)
3.3
出張中で映画が観られていないので、過去鑑賞分を更新!

今年で公開から90年、世界で初めて映画に音がついた作品として知られる本作。冒頭はしばらくサイレント映画の形式で進むのがミソ、途中で突然アル・ジョルスンがいきなり歌い出し、セリフまで喋るという小粋な展開。当時のお客さんがどれだけびっくりしたかたやすく想像できます。

ユダヤ人の厳格な家庭に生まれた青年が、ジャズを歌ったことから勘当されてしまうものの、夢を追いかけ立派なジャズシンガーになり...というお話で、正直ストーリーはあまり派手なものではないし、曲もこの後誕生する数々のミュージカルに比べると単調に聴こえてしまうのは事実。でも、本作がなければそれ以降ミュージカルが誕生することも、現代では当たり前になった「爆音」で楽しめるアクション映画が誕生することも無かったはず。
映画史上こんなにもエポックメイキングな作品は他にないのでは、というくらいの作品。もう90年前...気が遠くなりそうなくらい古いですね(笑)。
とにかく映画ファンならば、いろんな意味で間違いなく必見の作品!

主演のアル・ジョルスンが、ミンストレルショーを演じるシーンがあったり、今観ると人種差別的な側面もあるのはやや複雑...。
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