Lz

龍が如く 劇場版のLzのレビュー・感想・評価

龍が如く 劇場版(2007年製作の映画)
3.4
たくさん笑ってたくさんツッコんだ。

原作ファン、桐生一馬役の北村一輝さんのファンなので一石二鳥でしかない!ということで評価は気にせずに鑑賞に至った。
一番に思うのは、ゲームを知っていなきゃ点が繋がらなかったり理解出来なかったりする部分が圧倒的に多かったんじゃないかなあと。
逆に、ゲームを知らないからこそ気にせず楽しめる所もあったんだろうなと思う笑
でも原作知らなかったらそれこそ観る価値はほぼ無いと思うけど…

特に、神宮の存在意義、由美、美月の影の薄さ、風間さんとの絆の描写の無さ、錦の存在の必要性………大事な所こそ勿体無い部分が多かった、、、あんな風になるならどこか消しても良かったんじゃないか。

どちからというと、強盗との問答やどこでも真島などの、ストーリーには大して関係のない要素のくだりの方が面白かった。あと情報屋兼武器屋のくだりも。仕方なくSと化す真島さんが見れたので。
ただやっぱり、ストーリー展開に重要な部分は、説明不足でどうしても浅かったなと…。いきなり過ぎん?それいる?みたいに思うことが数分置きにあった。求めすぎか笑

だけど、原作はそれぞれの登場人物の個性や重荷が大きいこともあり、ストーリー自体も複雑で超大作のため一本の映画にするにはやはり難しかったのが事実よね。本当に細部の設定にこだわり原作に乗っ取って脚本を作るとなると、一本の映画に収めるには到底無理。なのでそのあたりには期待せずに観るのが一番。

ただ、描写がかっこいい部分は多かったです。最後のスタミナンさえ無ければ、、、
喧嘩のシーンは中々本格的で、ゲームでの桐生さんの戦闘シーンを思い出しながら見ると楽しめた。
何より、ひたすらクールな北村さんが本当にかっこいい…。色気がずっと凄かった。

真島さん役の岸谷五朗さんもあれはあれでとても良かった。ゲームの真島さんよりおっさんくささがあるのは否めないけど、この映画の中ではとても良い役どころと演技だったと思う。台詞の狂人らしさとか、理不尽さの極みとか、真島さんだなあと。

やっぱり原作ファンとして気になっちゃう部分は必ず出てくるし、私も結構なファンなのでもっと欲しかった!と思ってしまいますが、それらが無いからといって低評価に繋がりはしないかな〜という印象です。なんというか、仕方ない笑
なので「なんやこの映画!」とは全然思ってない、思ってるけど思ってない。ツッコミどころが多すぎるから娯楽として観れば良い。てかまあ観なくていいよ笑

最後に強盗二人の顔が出た時、「あ〜〜〜〜!!!!」って凄い笑顔になった。それで終わり。
Lz

Lz