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リメンバー・ミーのninaのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2010年製作の映画)
4.5
『 人生で大切な人が現れた時、心の半分は“まだ準備不足だ”と言う。でも残りの半分は、“永遠に愛せ”と言っている。』

事前情報一切無しで鑑賞してビックリしました。あの事件を扱っている映画だと思わず。終盤15分くらいで、もしかして…?と気づいたら案の定だったから、本当に衝撃受けた。
大切な人を失い傷をおった2人が出会い、惹かれあう。2人は、それぞれが抱える家族との問題を、家族とぶつかり合いながらも解決していく。そうやって大切な誰かを失った後も残された人は、日々を生きていくんだなぁ。で終わる映画だと思ってました。

『Remember Me』この言葉の通り、テイラーはずっとお兄さんのことを覚えていたし、胸にお兄さんの名前を刻むほど。お兄さんが突然自殺して、荒んだ生活をしていたけど、友だちであったり恋人に支えられ、家族関係も修復しようと行動してたテイラー。その行動が実り、時にはお父さんと口喧嘩しながらも、関係修復に向かっていた。テイラーからは見えてなかった、お父さんの子どもに対する愛情を知った矢先にあれは本当に切ない…。

「何も変わらないかも知れないけど、行動するべきだ。」とテイラーの語りが入ったけど、本当にその通りだ。テイラーが行動して変化をもたらしたことを周りの人は忘れないだろう。彼の意志はそうやって周りの人に受け継がれ、彼を時々思い出すのだろう。残された側に残るものは、決して悲しみだけではないのだと思う。

最後に友だちの腕にテイラーの名前が刻まれていて、小さなことだけどそこにもすごく感動した。また一ついい映画を観てしまった。
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