ともぞう

エンゼル・ハートのともぞうのネタバレレビュー・内容・結末

エンゼル・ハート(1987年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ある男から10年前に失踪した若い兵士を探してくれと依頼を受ける。関係者と会って調査をするとその関係者が殺される。それも残忍な方法で。全編を貫く不穏な空気感。無惨な死体。ミッキーロークとデニーロの演技対決。ストーリー展開は若干バタバタしてるが、今見ても面白い。悪魔のデニーロに魂を売り、若い兵士の魂で生きていたミッキーローク。実は、犯人は自分だった系。今ではよくあるパターンだが、それ系を初めて観たこともあり、印象に残っている作品。

〈あらすじ〉
1955年。しがない私立探偵ハリー・エンゼル(ミッキー・ローク)は、黒人ばかりの教会で、爪を長くのばしたルイ・サイファー(ロバート・デ・ニーロ)から仕事を依頼された。戦前の人気歌手ジョニー・フェイヴァリットを探してほしいというのだ。彼は戦争の後遺症で精神病院へ収容されているはずだが、病院の記録を見ると彼は退院したことになっている。しかし、当時はまだなかったはずのボールペンで書かれているので、怪しんだハリーは主治医ファウラー(マイケル・ヒギンズ)を訪ねた。彼は、モルフィネ中毒でジョニーが男女2人に連れられて退院したことを話す。一度外出してもどってくると、ファウラーは惨殺されていた。ジョニーが占い師と付き合っていたことを突き止め、彼女の行方を追ってニューオリンズへ。安ホテルにとまり、占い師のマーガレット(シャーロット・ランプリング)に会い、ジョニーのことを聞き出そうとするが失敗する。ジャズクラブでかつてのジョニーの同僚ツーツ・スイート(ブラウニー・マッギー)に話を聞こうとして叩き出されたり、ジョニーの愛人だった黒人女性宅を訪ね、母は死んだと娘のエピファニー(リサ・ボネー)に聞かされた。マーガレットが殺される。ヴードゥ教の巫女であるエピファニーと情を通じ、絶頂時に彼女の首を絞めかけるハリー。マーガレットの父イーサン(ストッカー・フォントリュー)も殺される。ハリーはジョニーがニューヨークのタイムズ・スクエアである人と会ったことを突き止めた。ニューオリンズでルイ・サイファーに会い、彼が実はルシファー、つまり悪魔であることが判明。ジョニーは悪魔と契約してハリーになったのだ。エピファニーの死体を前に、ジョニーは「俺の娘だ」という。これまでの殺人はすべて彼が犯していたのだった。
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