てるる

暴力団/ビッグ・コンボのてるるのレビュー・感想・評価

暴力団/ビッグ・コンボ(1955年製作の映画)
4.1
なんて濃密な89分間。

これぞまさにノワール映画。
犯罪組織のボスを追う刑事。
そのボスの愛人。
ボスの影に見え隠れするアリシアという名前。

裏切りや暗殺、愛憎渦巻くストーリー。
捜査の過程で浮かび上がってく真実にも驚き。
90分切るのに、ゴッドファーザーみたいな大作を観ているような気分になる。

ボス役のリチャード・コンテも悪役を好演。
一見穏やかそうな雰囲気をまといつつ、どんどん冷徹な部分が見えてきて上手い!
警察署に現れるシーンとかゾッとしたわ。

ノワール映画に欠かせない美女2人。
ボスの愛人役のジーン・ウォーレスが神々しいくらいの美しさ。
でも個人的には刑事の愛人リタが健気で好きだったわ。

でもラストのサーチライトがまんまルパン三世でシリアスなシーンなのに笑ってしまったw

それしてもこういうクラシックな作品観てて驚くのが、映画に出てくるアイテム。
「罠」ではUFOキャッチャー出てくるし、こちらでは電動ヒゲ剃り。
こんな大昔から存在してたんだ…
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