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シザーハンズの3104のレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
3.9
「どうして雪が降るの?どこからやって来るの?」

ティム・バートンが贈る、プラスティックテイストだが暖かく哀しいラブストーリー。

アメリカの田舎の街並み~しかし画一化が強調されて描かれる~のすぐ隣に黒く不気味にそびえる古城を配したそのバランス。これはホームドラマの隣にゴシックホラーを配した、この映画の構造をそのまま表してもいる(家並みの原色と城のモノクロの対比は両者の“越えられない、判りあえない関係”をも示す)。

“我々”と異形の者とは共に生きられるのか?
逆説的で個人的な解釈ではあるが監督は“生きられぬ様を描きながら、「生きられる」と言っている”ように思う。

主人公エドワード。
ジョニー・デップが“表情ある無表情”で演じるところが可笑しくそして哀しい。
最後にジムを殺める時の目に当時の「暴れん坊」の片鱗が見てとれる。そんなエドワードを人気作の主人公を何度も演じ、「丸くなった」と評される昨今の彼を知る視点で観るのもまた“穿った楽しみ方”ではなかろうか。

冒頭のおばあちゃん役もこなす今作のヒロインはウィノナ・ライダー。金髪姿もかわいいが、やはり彼女は黒髪が似合う。