最初に見たのは小学生の頃だったかな。
ティム・バートンの作品の中で恐らく一番見た回数の多い映画。
エドワード本人や彼が暮らす城、過去の記憶のモノクロ感。
普通だとこっちの方が怖いはずなんですが、この映画を見てるとカラフルで調和の取れたアメリカ郊外のステレオタイプな街と人の方が遥かに不気味に見えてくるから不思議。
同じくティム・バートン監督の『ビッグ・フィッシュ』に出てくるスペクターという幸福な街も、何だか明るすぎて人々が不気味だった。
不自然なまでの明るさの隅には、必ず暗い影が落ちてると思うのです。
エドワードの場合、姿かたちが極端ではあるけれど、人は平均とは異なる存在・才能に対して時に排他的になったり、もしくは逆に崇めたり、そしてそれが何かのキッカケで瞬時に入れ替わったりする。
本当に恐いのは怪物や幽霊なんかより人間だなとつくづく思う。
でも、それを愛することが出来るのもまた人間ですからね。
エドワードにはそれだけは覚えていて欲しいな。
大切に思う人には触れたいし、触れられたい。
その気持ちが痛いほど伝わって切なくて仕方がない。
彼の命は永遠なのかな?
もしそうなのだとしても、孤独まで永遠ではありませんように。
この映画のウィノナ・ライダーの可愛さ、ジョニー・デップが惚れちゃうのも分かりますね。