今朝の林修の金曜旬語録で、雪と言えばもうこの本しかないですよね…北越雪譜!ってやっていたけど(知らないよ笑)、映画の場合、雪と言えばこの作品を挙げる人、結構多いんじゃないかと思う。
ティム・バートンとジョニー・デップが初めて組んだ作品であり、このゴールデン・コンビの作品としてはやっぱりこれが最高傑作かな。
どうして雪は降るの? それはね…からはじまるとっても美しいファンタジー作品である。
両手がハサミだが純真無垢のこころをもった人造人間エドワードをジョニー・デップが演じているが、表情やしぐさが本当に天使のように可愛い。
そんな心優しいエドワードが、初めて怒りや嫉妬の感情を表すシーンが印象的だった。
この映画が良い点は、ウィノナ・ライダー扮するキムだけではなく、エドワード自身がちゃんと精神的に成長している点だと思う。
また、デップやライダーといったニューフェイスを囲むように、ダイアン・ウィースト、アラン・アーキン、ヴィンセント・プライスといったベテラン勢のそれぞれの個性を活かした配役も良い。
プライスはこれが遺作になったけど、最後まで作品に恵まれた怪奇映画スターとして、クリストファー・リーとならんで珍しい存在だと思う。
あと、パステルカラーに色塗られた家々やそこに住んでいる人々の俗悪っぷりがすごい。
描き方からしてティム・バートンはよっぽどこういう人たちに嫌悪感抱いてるんだろうなぁという気がする。
そして、意外にも警官のオッチャンがいい人だったりする。