Screen7

シザーハンズのScreen7のレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
3.9
シザーハンズを持つこの物語の主人公・エドワード。手は凶器のようですが素直で超優しい心を持つ青年です。
目で見て楽しめる作品だけど、この切なくて儚いストーリーに、観終わった後も頭がいっぱいになりました。
雑誌で読んだ言葉を借りますが、物語はまさに美女(キム)と野獣(エドワード)。
相手に近づきたくて触れたいのに手がハサミだから抱きしめられない。
近づこうとすればするほど相手を傷つけてしまう。なんて切ないのでしょう…
途中まではテレビ越しなのにキムと見つめ合っているようなシーンが好きです。この2人可愛い〜〜

黒が基調のダークな雰囲気漂うエドワードの家と、カラフルな家々の対照さがはっきりしています。
元からカラフルな住宅地だけど、エドワードのユニークな伐採のおかげでさらにキュートな通りに。
街並みもだけど、レトロでカラフルな衣装も可愛かった。

そんな町に住む、住人たちの噂の広まり方が恐いです。エドワードへの接し方が良くなったり悪くなったり変わりようが凄すぎる。
あんなにちやほやしていたのに…
後半のあの態度はもう見てられない。
結局本当の彼のことを理解してあげていないんだなぁと思いました。

クリスマスに放送されていたものを観たのですが、これはクリスマスに観たい映画ですね!
雪が降る街が美しいです…
"彼が下りてくるまで町に雪は降らなかった
彼が来てから始まったの
今降ってるのもきっと彼が居るからよ
踊る私の姿を見ているようだわ"
現在の老いたキムがこの言葉を言うシーンの切なさと言ったら…!
もう切なすぎて切なすぎて、胸が締め付けられる気持ちになりました。
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