菩薩

シザーハンズの菩薩のレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
3.5
ちっちゃな頃から悪ガキで15で不良と呼ばれたわけではないだろうが、ナイフみたいに尖っては、触るのもの皆気づけてしまうシザーハンズ。悪意はなくともその手とその言葉が人を傷つけてしまうのは人間なら誰しも避けては通れない事、だがその手とその言葉は本来誰かを抱きしめ想いを伝える為にあるのだと言う事を忘れてはいけない。君の事を守りたい、その全てを守りたい、君を生きる証にしよう、誰の為でも無く僕の為に。雪の降る夜はそっと思い出して、僕も踊る君を忘れないから。人は皆未完成、にんげんは、中途半端な死体として生まれてきて、一生かかって完全な死体になるんだ、とは寺山修司。適応は出来ずとも、人にはなれずとも、そこのみて光り輝く場所があるならば、そこがあなたの星屑のステージ。素直にI'm Sorryと、I Love you.SAYONARAが言える人間でいないとね、夜明けのブレスが傷跡にしみる。貴方はいつまでもMY ANGEL (I WANNA BE YOUR MAN)、ジュリア、じゃなくてキムに傷心を抱きながら、エドワードの悲しいキャロルはショーウインドウで銀の雪に変わる。

以上、チェッカーズ世代にしか伝わらないレビューでした(自分で何を言ってるのか分からない)。
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