記憶から遠ざかっていたので、久々に鑑賞。
コンビ初作品として有名ですが、アイドル的立ち位置だったデップをいきなりあの使い方してしまうティムの鬼才っぷりたるや。
そして若かりしウィノナの破格の可愛さ。金髪で際立つ透明感、大きな瞳。ずっと観てられる。
改めて観てみると 洒落た映画だなぁと。全てがパステルカラーの街や人々に対して、一貫してモノトーンが際立つエドワードの屋敷、衣装。大袈裟でチープなセットも風刺に満ちていて、作中の物哀しさを強調するようで。
また、マイノリティであるエドワードに対する人々の反応も生々しい。初めは受け入れようとしても、それが徐々に悍ましい排除へと変わっていく。
監督自身を投影しつつ光を当てようとする、奇妙で哀しくて愛おしいようなキャラクターは、ミス・ペレグリンに登場する子供達まで変わっていないティムの信念 "Stay peculiar" を痛烈に感じました。
忘れられた、廃れてしまった、陽が当たらない場所への眼差し。陰に追いやられるものへの愛情。
小さな頃から勇気を貰い続けています。