3回目 2019年12月25日@神保町シアター
牧瀬里穂が鶴瓶に車に乗せられてしまう時(生前の牧瀬里穂と中井貴一の別れのシーン)で、長回しではなく、きちんとカメラが割られて牧瀬里穂の目のリアクションを抑えているのがいい。
長回しなんだけど、相米慎二特有のカメラの動き方で凄さを見せつけるというよりは、シンプルに役者の芝居の動きに合わせて適度にカメラが動く。
人を引き止め、そして離れてしまう瞬間の省略。
相米慎二なら問答無用でこの一本。クリスマスに見れてよかった!
2回目
超絶!なんといっても東京上空=天国における無重力状態と地上での重力という対比。それは少女が地上に戻ってからも、まるで彼女だけには重力なんてないかのように彼方此方へと行き来できる軽やかな足の運びへと繋がる。ラストに天国へ向かう2人と地上に残された男から下の階にいる女へパスされるボール。こいつが観たいんすよ。
花火もなんだ!?上空にいる時には思いっきり映されるのに肝心な地上の屋形船からの花火ってのは映されない。打ち上がるものと水へ投げ入れられるバラの花弁。
「今の私は死んでる。でも今が一番楽しい」
そりゃぁ、あの瞬間の牧瀬里穂と中井貴一/花火は何が何でも同じフレームに入れちゃあいけないすよ。
1回目
個人的相米ベストだし、邦画ベストにも入る。日本でこんな可愛いファンタジーが撮れるんだ。大傑作。ラストのジャズダンスシーンでさまぁ〜ず(バカルディ)三村がミムラダンスを披露してます。