Maoryu002

愛する時と死する時のMaoryu002のレビュー・感想・評価

愛する時と死する時(1958年製作の映画)
3.8
第二次世界大戦末期、休暇で戦場から故郷に帰ったドイツ兵エルンスト・グレーバー(ジョン・ギャヴィン)はエリーザベト(リゼロッテ・プルファー)と出会い恋に落ちる。街は空爆に晒され逃げ回る中で2人は結婚を決めるが、やがてエルンストが前線に戻る日がやってくる。

コテコテの戦争メロドラマだけど、ドイツ目線での作品は珍しいかも。

ドイツはどうしても“悪い側”のイメージになるけど、処刑や虐殺に対するドイツ兵の良心の呵責が強く語られている。
“私たちはすべてを破壊し、ヨーロッパではどこでも歓迎されない。新婚旅行に行く先もない。”という言葉が印象的だった。

それに、恋愛映画なんだけど、爆破シーンがなかなか派手だったり、瓦礫の山と高官たちの闇クラブの対比など、かなり金をかけてるのがわかる。

戦争映画はどれも悲劇だけど、この映画の結末はあまりに悲しすぎた。

ヒロイン役のリーゼロッテ・プルファーはドイツ人っぽくないけど、可愛らしく親しみやすい。
一方、ゲシュタポ役のクラウス・キンスキーが恐ろしい。チョイ役だけど怪演が印象に残る。
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