第二次世界大戦末期、休暇で戦場から故郷に帰ったドイツ兵エルンスト・グレーバー(ジョン・ギャヴィン)はエリーザベト(リゼロッテ・プルファー)と出会い恋に落ちる。街は空爆に晒され逃げ回る中で2人は結婚を決めるが、やがてエルンストが前線に戻る日がやってくる。
コテコテの戦争メロドラマだけど、ドイツ目線での作品は珍しいかも。
ドイツはどうしても“悪い側”のイメージになるけど、処刑や虐殺に対するドイツ兵の良心の呵責が強く語られている。
“私たちはすべてを破壊し、ヨーロッパではどこでも歓迎されない。新婚旅行に行く先もない。”という言葉が印象的だった。
それに、恋愛映画なんだけど、爆破シーンがなかなか派手だったり、瓦礫の山と高官たちの闇クラブの対比など、かなり金をかけてるのがわかる。
戦争映画はどれも悲劇だけど、この映画の結末はあまりに悲しすぎた。
ヒロイン役のリーゼロッテ・プルファーはドイツ人っぽくないけど、可愛らしく親しみやすい。
一方、ゲシュタポ役のクラウス・キンスキーが恐ろしい。チョイ役だけど怪演が印象に残る。