いわやん

海は見ていたのいわやんのレビュー・感想・評価

海は見ていた(2002年製作の映画)
3.4
日活90周年記念作品にして、黒澤明の脚本。

江戸時代、深川の遊廓の一軒のお店のお話。

そこには、四人の遊女がいて。ある夜に若い侍が転がり込んで来る。

相手をしたのは「お新」。
実は、侍はケンカから逃れて来ていて、お新の機転の行動で難を逃れる。
それに感激した侍は、毎日お店に現れるようになり・・。

で、話しは変り、お新に違う客が着く。「良介」という客で、身の上話を聞くお新は、情が湧いて・・。
そんな時に、お新の先輩の「菊乃」に、ヒルのようについてるヒモが、菊乃を別の店に売り飛ばそうと来る。

やがて、深川に台風が来て河は増水、海は高潮で危険な状態に!

そこで、お新の二人と、菊乃の二人が鉢合せに・・。

遊廓を題材にしてますが、純粋なラブストーリーとして出来ています。
この頃の主役の遠野凪子は、まだヤサグレてなく(笑)イイ感じの遊女を演じてます。先輩の菊乃役の清水美砂も、落ち着いた感じの遊女で、凛々しさもあります。
最初の侍役は、吉岡秀隆で。やはり、上手いですね。良介役の永瀬正敏も、存在感のあるイイ役者だと思います。

特撮好きな私としては、「花のあすか組」の映画版での主役、つみきみほが遊女役でインパクトありました。
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