マーくんパパ

黄金時代のマーくんパパのレビュー・感想・評価

黄金時代(1930年製作の映画)
3.7
ブニュエル「アンダルシアの犬」に続く第二作。当時は相当物議をかもしたようだが、確かにさもあらんと納得の背徳のオンパレード。サソリがネズミを刺す毒気のある学術映像から始まり、島で司教のミサ中に女を犯そうとする男が連行されて花の都ローマにやって来る。寝室に寝そべる牛、パーティ広間を横切る荷馬車、子爵の顔にたかる蝿、酒を溢した淑女に平手打ち喰らわせ、指の無い手や石像の足指を舐め回す女、庭で遊ぶ悪戯小僧を撃ち殺すetc。最初から最後まで嫌悪感をわざと煽りコレでも神の救済受けられるのかとブニュエルが挑発しているかの様な映画でした。