服部だった何か

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃の服部だった何かのレビュー・感想・評価

2.9
ファンタジィやSFにノレない人がスターウォーズを2015年になって初めて観ていく旅もいよいよ佳境の5本目。
意外な好感触を手に入れたEP5から順調にΛ字転落を続行、このまま行くとへ字転落やけど大丈夫やろか。

前作では奔放さと知性、コミカルとシリアスを兼ね備えていた少年アナキン君が青年へと成長を遂げてスクリーンに帰ってきた。うん、前作ロン毛ムニーソンの陰に隠れてたけど彼もええ感じやった。
さぁこっからどうやって旧3部作へ繋がって行くのか。このEP2EP3が肝になってくるはずやなと構えてたんやけど。

えっと、アナキン君が登場するや否や早くも暗雲立ち込める思いでいっぱいやな。
ただの色惚けガキんちょに成り下がってる感が凄い。己の力を過信してて傲慢で承認欲求の強い自己中責任転嫁のポンコツ野郎。母親想いって要素だけじゃカバーしきれんぞ。
いや、せやかてヒーローモノにこういった通過点はつきもので、圧倒的な力の前に挫折を味わい成長を果たす王道展開ってのもアリや。と、思う反面旧3部作を観た者としてはそれが夢想でしかないとも…。

勿論大枠の決められた着地点へ向けてお話が進むんやけど、それにしてもこの脚本は酷くないやろか。味わい深さの欠片もなく、感情移入の非常に困難な人物になってしもてへんやろかアナキン君。アナキンだけやなくて、オビワンやパドメ達も言動に納得いかんとこがちょくちょくあったような…。
正直本作での見所はヨーダがマスターの中でも特にフィーチャーされる所以を見せつけてくれるってとこぐらいやったかな。

次回、EP4へと繋がるEP3。ポンコツスカイウォーカーの行く末は果たして。
このシリーズ重要且つ有名なネタバレ回避して書くとふわふわし過ぎるのが厄介やけど、きっと知らん人も居る筈やしなぁ工藤。