バートロー

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃のバートローのレビュー・感想・評価

3.6
序盤からオビワンとアナキンの掛け合いが愉快、痛快なジェダイ・バディムービー…もつかの間、さっさと2人のルートが分かれてしまい、アナキンとパドメの許されざるロマンスと共和国の政治ドラマが全面に押し出された作品。頼みのライトセイバーチャンバラに意外性はあるものの、なぜかアクションが前作以上にもっさりとしてしまっていて、なんだかなという感じ。このもっさりとしたアクションの中で更にもっさりとした念力バトルが入ると流れがそこでぶった切られるので本当にダメな感じが否めない。そもそも1にもぎりぎりあって、4、5、6にはふんだんにあった「スターウォーズ」特有のスカッとするような場面がない。とはいえ、アナキンが暗黒面に入りしてしまう過程と皇帝による陰謀で共和国が瓦解する「始まり」をリンクさせながら描いているし、登場人物も動くのでスターウォーズサーガにおいてはとても重要な位置にあり、「外すことは出来ない」というなんともな作品になっている。

そして、「クローンの戦い」というタイトルだけなら4、5、6でたびたび言及されている、あの「クローン戦争」がようやく観れる!ジェダイ対クローン!とワクワクしたのもつかの間、その入り口のみが描かれただけだったので3まで耐え忍ぶことに…その上3で描かれるのはクローン戦争の終盤のみ。肝心なクローン戦争そのものは実写でなくアニメになってしまった。