Kou

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃のKouのレビュー・感想・評価

4.5
アナキン・スカイウォーカーを主人公とした
新三部作の第2章。



〈あらすじ〉
前作より約10年。依然機能が止まったままの銀河共和国に見かね、元ジェダイのドュークー伯爵を中心とした分離主義勢力に加担する者も現れた。
その事態を重く見た元老院は、
軍隊の是非を問う議会を開く。
しかし、投票のため惑星コルサントを訪れたパドメ議員は爆破テロを起こされてしまう。なんとか助かったパドメは、最高議長の計らいで、ボディーガードのオビ=ワンとアナキンを付けることに。
先行きの怪しいジェダイと慎重なシス。
そして共和国と分離主義勢力の対立は
パドメ議員誘拐を機に、『クローン大戦』へと激化していく──



『アナキンの知られざる苦悩』
『パドメとの禁じられた恋愛』
『ジェダイと元ジェダイの対立』など

とにかく盛りだくさんな今作。
アナキンが暗黒面に堕ちる原因が
いくつも散りばめられているので、
観れば観るほど面白い。



まず鑑賞するたびに思うのは、
『ジェダイの掟』が厳しすぎること。
・結婚及び恋愛の禁止
・物の所有の禁止
共和国を守ってきた歴史あるジェダイとはいえ、
これはどうなんだろうか。
暗黒面が魅力的なのも分かるような。



アナキンは幼少期をに親と引き離されたのもあり、
普通の人より『愛』に飢えていた。
なのに『特定のものへの愛=執着』
と捉えられ禁止されるのは、
アナキンにはかなり酷だったろう。



それに加え、唯一の血縁である“母の死”
ここがアナキンのターニングポイント。

母を助けに行く際、
アナキンとパドメが向き合うシーンで、
アナキンの影が“ダース・ベイダー”に
なっているという事からも分かる。

そういえばep7のレイの影もベイダーに
なっているシーンがあるとか。
そういう考察含めて楽しめるのが
『SW』の醍醐味だね。



改めて今作は、
ほんとメリハリがはっきりしてる。
愛する母の死は“シリアス”に。
オビ=ワンとの掛け合い
R2-D2とC-3POの掛け合いはより“コミカル”に。
そしてジェダイファイトはより“ダイナミック”に。



特に
『パドメとアナキンがナブーで過ごすシーン』
『ジェダイが集結しドロイドと戦うシーン』
の2つは印象深い。

綺麗な景色に綺麗な2人。
幸せ満開だからこそ、
今後アナキンに起こることを思い胸が痛む。

ドロイドとの対決はジェダイの終結が熱い。
特にマスター・ヨーダ。
ep4〜6だけではヨーダの強さを感じられないが、
今作ではまさに『生ける伝説』
あのシーンが見れただけで満足ってもの。



続編、そしてep4〜6により、
アナキンの暗い未来は分かってる。
ただ観ずにはいられない。
そんな、続きが気になる映画だったなと。

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今作を観た後、ep3見る人はまず、
3DCG映画『クローン・ウォーズ』
TV版アニメ『クローン・ウォーズ』
を見て欲しい。
TV版はかなり詳細に描かれているので、
ep3がほんと面白くなりますよ。
Kou

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