IbukiTokumitsu

SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者のIbukiTokumitsuのレビュー・感想・評価

4.1
サイタマノラッパーのシリーズは本当にすごい。「ウダツの上がらない日々を過ごす20代後半に差し掛かった若者が、夢を諦めずにワンスアゲインする」というテーマだった1,2とは違い、3「ロードサイドの逃亡者」は人生オワタな展開に。そうか、ここまで踏み込むんだ、ということに驚いた。

1の居酒屋ラップ長回しシーン、2の葬式ラップ長回しシーンは、客観的な視点で主役たちを見つめる人々の存在があることで、夢を追いかける人間の「痛さ」「寒さ」が表現されていた。このシリーズの、痛くて寒い主人公たちのラップが大好きなのだけど、今回は少し趣旨が違った。
ワンスアゲインの言葉虚しく、かつての仲間にはライムは届かない。それでも痛くて寒いライムを投げ続けるショーグンの優しさと友情に、あーやばい、泣いてしまった。
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