B級怪獣エイガ

黒い蠍のB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

黒い蠍(1957年製作の映画)
3.9
白黒ストップモーション巨大サソリモンパニ。

同日に観賞した恐竜グワンジよりこっちの方がだいぶ好き。何よりモンスター描写時の構図やカット割りが考えられてて良い。
素晴らしいストップモーションのキメ引き画になる前の編集と演出が非常に効果的でインパクトと恐ろしさが強くなっている。特に引き画で毒針をぶっ刺すシーンはおぞましさがなかなかある。

また小さな街での話にとどまらず地下世界や後半はしっかり街で大パニックになって行くサービス精神/エンタメ性がほんまにありがたい。
ストップモーションと特撮の使い分けも匠で、サソリの特撮顔面アップカットをこれでもかと挟み続けることで最初こそ滑稽に思えていたがだんだんちゃんとサソリの顔が怖く見えてくるマジック。

ポスターの顔、ほんとにサソリか?と思ってたがまんまこの顔のサソリ出てきてとても良かった。