スタンリーキューブリック監督
フルメタルジャケット
鑑賞しました!
有名なキューブリック作品は
全部見切った!達成感!
狂ったこの世で狂うなら、
気は確かだ
-シェイクスピア
この映画の1番怖いところは、
狂気の沙汰じゃないぞこれって
思わせて、
そしてそれが現実であること。
この映画は二つのストーリーでできてます。
前半は狂気の海兵隊育成現場。
後半は狂気のベトナム戦争現場。
幼児性の危うさ、、、
キューブリックが表現しつづける
哲学です。それが滲み出てる。
成熟した精神では殺戮はできない!
ピュアで、なんでもいうことを聞きき、
葛藤のないシンプルな幼児の心こそが殺戮できる、というロジックがあります。
だからこれから兵士になる
一般の男たちを、
罵倒しまくり名前も個性も奪い、
歌わせて銃と寝かせる。
それの光景が凄まじい、、
主人公のジョーカー(あだ名)は
最後まで葛藤を貫き、頭にはborn to kill、胸にはpeaceを掲げる。
ほほえみのデブ(あだ名)は、
純粋すぎたあげく、
人を殺して自分も死ぬ。
見ててつらかったなぁ。
ただ正直、走りながら歌うシーンは
どれも爆笑しましたけどね笑
歌詞がやばすぎる!
それにほほえみのデブが
ドーナツ食べてて周りが腕立て伏せ
してるシーンもシュールすぎて笑った。
キューブリックのすごいところは
痛烈なメッセージを刻ませつつ、
笑わせてくれるところ。
さぞクレイジーな男だったことでしょう。
あと笑えるのは
ヴィンセントドノフリオを思い出すと、
なぜか野性爆弾のくぅちゃんに
なっちゃうっていう笑
後半は、戦争現場での兵士の幼児性。
もう人を殺すっていう
倫理観を捨てられたからなんでもできる。
銃を持ちながら、戦場で
ミッキーマウスマーチを歌う兵士たち。
不気味ですよね。
ほほえみのデブの面倒もみて、
自分の意思をつらぬいたジョーカーの
最後の葛藤は見ものでした。
守っていたものは死にましたね。。。
思い返すとこの映画の印象は、、、
くぅちゃんに全部持ってかれた感が
否めないのだが笑
でもまた見るな、この映画は。
なんか変にクセになるんだ