このレビューはネタバレを含みます
没入観がすごくてあっという間の2時間だった。
ついこの間まで子供だったような青年達が兵士にさせられるまでの前半部分は、狂気的ながらもめちゃくちゃ楽しんで観れた。
みんなが腕立て伏せをするなか、ドーナツを食べて立ちつくすほほえみデブの絵面が忘れられない。
タオルに石鹸を巻き付けて殴られるリンチをされてたけど、自分もそこにいたら一緒に殴ってしまうんだろう。
追い込まれ抑圧された環境下での足手まといほど気に触るものはない。
どうしようもなく、あれがリアルなのだ。
肉体的に死んでいった者と、精神的に死んでいった者。
少女を撃った後のミッキーマウスマーチ。
殺しは戦争中では、正当防衛。
生きる術。
クソ地獄で生きていかないといけないから、ミッキーマウスマーチで奮い立たせているのか。
戦火の果ての行進。
鮮烈なエンディング。
かなり印象に残る作品になった。