映画の味方あっつマン

フルメタル・ジャケットの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)
5.0
米海兵隊3092小隊の新兵たちは、鬼教官・ハートマン先任軍曹の指導のもとで過酷な訓練を強いられる。人間性が奪われていった新兵のひとり、パイルはついに精神を病み——。

【ベストムービー用】


「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」「博士の異常な愛情」「シャイニング」「ロリータ」…スタンリー・キューブリック監督の作品は、どれも衝撃的だ。

そんなキューブリック監督作品の中で、個人的には、本作「フルメタルジャケット」が最も好きなので、代表してベストムービーとした。

人間性を否定され、兵士は狂わされた状態で、狂った戦場に立つ。まともな神経では、戦争なんて出来ない。ミッキーマウスのマーチのあの組み合わせは、狂ってる。「人間狂ってけっこう、それが戦争だ」の言葉を体現する映画であり、まともなところが1つもない。

当時の評価とは逆で、私は「プラトーン」よりも本作の方が好みだ。「プラトーン」はベトナム戦争を描くにしては、アメリカ兵がカッコよすぎる気がする。だからこそ、アメリカで評価されたんだろうけど。


※再鑑賞したらまた詳しく書く、かもしれない。