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見知らぬ乗客のYOKのレビュー・感想・評価

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)
3.8
わーい!ヒッチコックだー!

母親に爪を切ってもらうレベルのマザコンで父親を葬りたいボンボンに、他人の男の子を妊娠している妻と別れて恋人とやり直したいテニスプレイヤーが交換殺人を持ちかけるところか話はスタート。

何がビックリって、テニスプレイヤー事ガイの恋人アンの家族が二人の関係を認めていて、それどころか応援しちゃってるところ。自分の娘や家族が妻のいる身の人と付き合ってたら反対しそうなもんだけど…ううん。

ただの交換殺人ってだけじゃない話の展開で、常にマザコン君が曲者。さらにその母親もなかなかの曲者だから参る。なんてこった。

ドキドキしている心理状況をテニスのラリーで表現するの、逆に斬新!って思いつつ、そんなドキドキせんなぁと思ってしまった。公開当時この映画を見た人はソワソワしたんだろな。

メリーゴランドの速度が爆速になった時、比例して音楽も爆速になるの笑った。あと警察官が民間人撃ったくせしてしれっと悪びれてないのも笑った。

ラストの警察の軽さもすごい。「大変だったね!疑ってごめんね!今夜はここに泊まりなよ、積もる話もあるしさ☆」って、何ー?

分かりやすくて見やすくてキャラも個性的でよかったとは思う。目新しさってのはやはり無いけど、王道で大元って感じはある。

アン役の女性が綺麗だった!
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