1951年の作品。今作~「私は告白する」「裏窓」と続きます。
これはヒッチコック好きにはたまらない映画じゃないでしょうか。
アイディア満載!面白い撮影がいたるところに散りばめられています。
「見知らぬ乗客」って言うくらいですから、列車が使われるわけです。そして肝心なふたりが列車内で出会うまでが秀逸!駅に入ってくる描写はどちらも股下しか映していません。「えっ、これ誰?何?どこに行くの?」と不安や興味が高まります。そして列車内座ったら、その足がちょっとぶつかるんです。さあそこで初めて顔が出てきました!
さらには遊園地のボートのシーン、暗闇でのおどろおどろしさはお得意の影で表現。
そして殺人シーンは落ちた眼鏡のレンズの反射で見せてくれます。
クライマックスに至るストーリー展開に「?」はいくつか付いてしまうのはご愛敬。
最後もきっちり伏線回収しつつ盛り上がります。
これ、ヒッチコックの名作選に入れてもいいのでは。