ゆず

パッセンジャーズのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

パッセンジャーズ(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ全開で書かせてもらおう。

(未見の人はまったく楽しめなくなること請け合いなので読まずにいいねだけお願いします)






結末が許せるか許せないかで評価が分かれそう。私は本作の結末はネタとして笑い飛ばしていこうと思います。いいよいいよ!たくさん映画あるもの!こういうのがあってもいい!

駆け出しセラピストの女性が受け持った飛行機事故の生存者の男性は明らかに他の生存者とは違う雰囲気。なぜか陽気に女史を口説いてくる。初めの段階で男がゴーストなんじゃないかと予想。これだいたいの人は同じ予想をすると思う。

次に疑ったのは女史自身がゴーストなんじゃないかということ。笑顔がちょっと不気味な隣人のお婆ちゃんは実は霊能力者なんじゃないかとか。しかし、女史はいろんな人と関係してるしそれはないかなとか悩みまくる。

そうこうしてるうちに女史と男性がいい感じになり、セラピストと患者の一線を越えてしまう。あれ、この話って結局ロマンスものなの?最後には「ゴースト ニューヨークの幻」のような切ないラストが待ってたりするのか?

切ないラストには違いないが、それは驚愕の真実と共にもたらされた。なんとみんなゴースト(笑)セラピストも生存者も隣人もモブキャラに至るまでみんなゴースト(笑)実際には生きてる人間も映ってるのかもしれないけど最初から探すのもなんかアレなんで全員ゴーストってことにしとこうそうしよう。

本当に怪しいのは誰だ、という興味を抱かせておいて、実はキャストのほとんどあるいは全員がゴーストという結末はある意味で凄い。全員仕掛け人ってドッキリ企画かよ。推理してもムダな気がする。この中学生が考えたような結末を、あくまで映画としてシリアスに描くことにいったいどれほどの勇気がいったのだろう?ハッキリ言って反則技とも思える物語の結末に、唖然としたあと怒り出す人もいるかもしれない。でも私はこういう映画があってもいいと思った。
ゆず

ゆず