このレビューはネタバレを含みます
ホラーコメディ映画。執事のラムズリーは身分違いの女性と結婚しようとした当主をよそに、その女性(黒人)を殺害してしまう悪役。しかし、ラムズリーを悪人と断定してよいのだろうか。アメリカでは、現代ですら黒人差別が存在する。ましてや昔の時代の名のある名家なら、身分違いの黒人と結婚するというのは、相当な風当たりが強かったはず。もちろん誰と結婚しようが自由だけど、そこには身分違い、だけでは済まされない現実も存在する。女性を殺害したラムズリーはやりすぎだが、全面的に彼を悪者にもできない。これは社会の問題でもあるのだから