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恋の骨折り損のtetsuのレビュー・感想・評価

恋の骨折り損(1999年製作の映画)
3.0
シェイクスピアによる古典小説をハリウッドきっての原作者ファン・ケネス・ブラナーさんが映画化した一作。

戦争の機運が高まる1939年。
ナヴァール王国では、国王・フェルディナンドが、3年間の勉学に励むため、3人の学友(ビローン、デュメイン、ロンガヴィル)と共に誓いを立てた。
「女性に一切会わないこと」を決めた彼らだったが、そこへやってきた王女と3人の侍女に一目惚れしてしまい……。

原作とは異なり、第二次世界大戦直前という時代設定を加え、ミュージカル映画として製作された作品。

男女数人組がお互いに惹かれ合う「合コン」的な導入が『から騒ぎ』(原作:シェイクスピア、監督・主演:ケネス・ブラナー)とほぼ同じことや、楽曲中に「ロミオ」という単語を出したりしていたり、相変わらず、楽しそうなケネス・ブラナーだったりと、ツッコミたくなる小ネタは所々ある。

しかし、肝心の物語は、かなり薄めな印象で、楽曲メインの映画かなぁとも、思ったり。
そのため、個人的には特に印象に残らなかったのが正直な感想。

とはいえ、時代背景の改変を活かしたニュース映画風演出やクライマックスは興味深く、原作を読むことがあれば、比べつつ、再鑑賞したい作品だった。
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