ちろる

ウエディングのちろるのレビュー・感想・評価

ウエディング(1978年製作の映画)
3.7
豪華な教会のオープニング。上品そうな話だとおもったけど、初めから若干コメディ?ってな感じが見え隠れしてくる。
そして思った以上にカオス。いや、完全にカオスな結婚式に発展していき、アルトマンの描く「こんなウェディングはやだ!」的なはちゃめちゃ群像劇。
いや、面白かったです。
ただ割と群像劇は大好きなの方ですが、流石に40人というあまりにも多すぎる人数に収集がつかない!はじめは髪型、ドレスの色とかでなんとか覚えて、会話から関係性を把握しようとやり過ごしたけど、脚本が良いのかいつのまにか人間関係が自然とパズルはめるようにだんだんとはっきりして来て、そこからはちゃんとストーリーに集中できるようになりました。

とある豪邸で開かれたその家の孫の結婚式。いわゆるハウスウェディング。
教会の挙式からみんなが到着する寸前、新郎の祖母であり、この豪邸の女主人(リリアン ギッシュ)が逝去するが、医師と看護師で式が終わるまでは隠し通すことに、、、
因みにこのことがけっこうすごいエピソードだからそれをメインにしてのドタバタが始まるのかと思いきや、、
途中から女主人の存在忘れてしまうくらい、色んなことが起こりまくる。親族全員が割とゲスが多くてこんな一族潰れてしまえって心から
思う。
素敵な豪邸を舞台に、人間の醜態むき出しなめちゃくちゃなウェディングパーティーの中で割と平和そうに見えたのは、裏庭でこぅそりマリファナ吸ってた男女のシーンだけ。。
始終不気味なメンヘラ姉のミア フォローの存在感がナイスです。
そんな風に思ってしまうほどのカオスな状況を知らぬまま、亡くなった女主人はほんとにラッキーだったねと言いたくなる、そんな愚かな一族のウェディング観たい人は是非!
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