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ウエディングのpikaのレビュー・感想・評価

ウエディング(1978年製作の映画)
3.0
すげーよくできてる群像劇なんだけど下劣すぎる(^o^;)最期までイマイチハマりきれず結構キツかった。
猥雑な群衆をバシッと収めるカメラもキマっているし、テンポ良くグイグイ繋げて集中力を途切れさせない群像劇の上手さもさすがだし、ブラックもブラックすぎる人間臭いコメディもふんだんで、どこを切り取っても間違いなくアルトマン映画!なんだけど、ユーモアの部分が全く笑えず退屈で、全くハマれないから「勝手にやってろよ」なんて映画を見てて感じてしまってはあるまじき感覚に(^o^;)たまにドヤ顔の透けて見えるような「一応こいつの出番も」的な無理やり入れ込んだようなコメディシーンがテンションを下げる。

茶番もいいとこな前半からはうってかわって、嵐と共にまともな人間も狂うしか道はなくなる後半からは面白くなってくる。ブラックも度が過ぎて暴走しだしてからが良い。
兄弟が再会したイタリア語のマシガントーク、警備係のあれこれ、神妙で滑稽な家族会議、去り行くエンディングなど、影でヒソヒソとどえらい噂が囁かれ、少しずつ膨れ上がった緊迫感が弾け飛んだ後は面白いシーンが何点か。
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