ピンフまんがん

ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルターのピンフまんがんのレビュー・感想・評価

4.1
この作品は、「死ぬまでに見たい映画1001本」の中にも入っている記録映画。数ある名作映画のなかにおいて、場違い感が半端ないと思っていた。
しかし、これは実は長い映画史において、何と殺人事件の証拠資料として、なんと裁判でも使われ、映画の中身が証拠になるという、実はとんでもない貴重な作品なのであり、そこが理由なのかなと思います。で、一番驚いたのは、普通はアーティストのドキュメンタリーって持ち上げるものなんだけど、ここの製作者はストーンズを完全にこき下ろしているというのがいろいろと凄い。音楽史の黒歴史である「オルタモントの悲劇」の様子を見ることが出来ます。ロックフェスとか行かれたことある方は十分に見る価値があります。今では考えられないようなシーンが多数出てきます。この作品においてはストーンズが好き嫌いは全く関係なく、しかもドキュメンタリー映画って大抵はアーティストの良さを前面に引き出したものが普通ですが、これは全然逆で、終始不穏で暗い雰囲気に包まれた、異様だけど実際に起こったことが記録されており、とにかく驚くと思います。
音楽映画というよりドキュメンタリー映画であるのでここでは点数をつけますが、そのかわり演奏のコメントはあえてナシとしておきましょう。
※なんとこの作品の撮影班にあのジョージ・ルーカスも参加していたとか!Σ(□゜/)/