山本

SR サイタマノラッパーの山本のレビュー・感想・評価

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)
2.8
この映画に対する態度を大別すると、①ダサい、しかしカッコいい、②ダサいしカッコわるい、になる。「サウダーヂ」はこれに加えて③ダサい、しかしなぜ彼らはダサくならなければならなかったのか? という視点を与えてくれるからすごいと思った。山王団地ラッパーは出稼ぎ外国人の貧困という社会的な問題が外国人が俺らの縄張りでイキっててウザいという個人的な問題に短絡してしまうことの恐ろしさを表現していて、そこが興味深かった。移民蔑視はアメリカとかヨーロッパだけの問題じゃないのだ。他方埼玉のラッパーは「なんか政治とか国際問題? をラップで言いてえんだよ」と悩んでいて、まだ可愛げがある。でもだから「ダサい」で終わってしまう。とか思った。
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