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いつの日かこの愛をのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

いつの日かこの愛を(1989年製作の映画)
4.6
二人の出合いは運命的だった--。
男は刑事、マウ(チョウ・ユンファ)。踏み込んだ先の拳銃取引の現場には女性の死体と幼い娘カカ(ヤン・チャン)が。事件の鍵を握るのが女性の家族だとにらんだマウはニューテリトリーの村にある実家に向かうが、そこにいたのは死んだ女性の妹、シュー(チェリー・チェン)だった。銃を持ったマウにおびえ、最初は捜査に非協力的な彼女だったが、それでもカカを引き取ることになり、その面倒を何かれとなく見てくれるマウにやがて好意を覚えてゆく。そしてまたマウも彼女に亡くした妻の面影を見るのだった。が、シューには別れた夫アルーン(ルン・ウォン)がいた。復縁を迫る彼を強く拒むシューの心はすでにマウに傾いていた。そしてまた、シューの父がカカに愛情を示さないことを知り、マウはカカを引き取ることにする。そんなある日、シェーの姉とつき合っていた武器密輸の黒幕、ハンの一味と遭遇したマウは彼らの逮捕に成功するものの、重傷を負ってしまう。心をこめて彼を看病するうちに、二人の絆はさらに深まり、幸せな時が訪れる。そしてシューの父も孫のカカを愛するようになった。だがシューには彼女の家に居すわった前夫の問題が残っていた。そしてマウに危険が迫る。ハンの部下たちが、ニューテリトリーに向かうマウの後をつけ、復讐を果たそうとしていたのだ。マウはシューの家に向かい、そこに来ていた前夫に襲われる。だが格闘している最中、今度は追手が現れついに家に火が放たれた。やっとのことでそこを抜け出し、混乱の中で前夫は二人の愛を認めるのだった。
チョウ・ユンファが、原案主演、リンゴ・ラムが監督した作品。
武器密売組織との戦いがメインというより、ユンファ演じるマウ刑事と事件の関係者シューとのロマンスがメイン。
武器密売組織の手下に襲われたマウ刑事を、シューが甲斐甲斐しく薬膳料理やスープを作って世話したり、マウがシューの引っ越しの手伝いをしたり、マウがカカの世話したり、マウとシューが仲良く買い物する中で、マウとシューが少しずつ惹かれ合う恋模様が丁寧に描かれ、男らしく無骨な優しさを見せるユンファと可憐だが芯の強さがあるチェリー・チャンのロマンスがもどかしくドキドキさせられたラブロマンス風味の刑事アクション映画として楽しめる。
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