『シン・ゴジラ』にて「KING OF MONSTER」の異名を持つゴジラの中の人を見事に演じ切り、今年の日本アカデミー賞では主演男優賞(!?)間違いなしと言われている狂言師・野村萬斎が15年前に主演し名を上げた作品
平安時代に陰陽師として活躍した安倍晴明を描いた伝奇映画
今も昔もあからさまな駄作珍作と位置付けられている感が強い本作ですが、私は結構面白かった様に感じました
まず「陰陽師」とタイトルが出る前に違和感が無数に有る時点で「これはまともな作品じゃないかもしれない……」と勘づきましたが、本当にビックリ。まあまともじゃねぇ！！！！
だって、これ平安時代の話ですよね……？
何でCGやVFX、人物合成をガンガン使ってんの！？しかも是等が当時は最先端だけど、今観ると……だから泣けてきます
セットや衣装は良いのにね……
映像技術に関してはもう良いとして、注目すべきは今作一番の醍醐味、野村萬斎演じる安倍晴明でしょう！！
多分此処までのハマり役は居ないんじゃないかって位違和感が無い。その分伊藤英明演じる源博雅の演技が割りとマジで酷い
現在では『海猿』シリーズ然り、『WOODJOB! 神去なあなあ日常』然りと強気なキャラクターを演じる事が多くなっていましたが、15年前はこういう感じだったんですね〜
台詞回しは酷くても、平安時代ならではの優しい男性像は上手に演じてましたしやっぱ良いのか……？
後は、観てて凄く気になったし、ある方も言及してましたが
明らかに今作ってBL的要素を含んでいる様な……
だって話が進んで行くに連れて、安倍晴明と源博雅と仲が良かった女性が退場し、それに反比例する様に2人が仲良くなるんですよ？
しかも配役が野村萬斎と伊藤英明なんだから、もうそういう目でしか見れないよ！！
今となってはそういうジャンルも支持者(通称:腐女子)が増え、市民権を得て参りましたが15年前の作品でやるとは革新的ですなぁ……
そう意味ではOriginを辿る為としてオススメです
